WBC(World Baseball Classic)で、侍J(サムライジャパン)こと日本が世界一となった後、栗山監督の書かれた『栗山ノート』(本)の人気が急上昇中で、爆売れしていますね!
やはり、侍Jチームを世界一に導いた、その手腕はどのような思考でどのように培われたのか、その過程が『栗山ノート』という本に逐一書かれているということなのでしょうか。
そこで気になるのが、やはり『栗山ノート』の内容がどのようなものなのか、とその爆売れの理由ではないでしょうか。
また、それだけ人気の本を書かれたとなると、その他の本はどのようなものがあるのか?も気になりますよね。
そこで今回調べたのはこちら。
・栗山ノート爆売れの理由とその他の執筆本も!
栗山ノート(本)の内容とは?
『栗山ノート』をこれから読もうと思っていらっしゃる方々にとってネタバレにならないよう、少しだけ内容抜き出してご紹介します。
ざっくりと内容をお伝えすると『栗山ノート』は、栗山監督がいかに読書家であるかを物語るだけでなく、それら人生の教えを野球というスポーツに置き換えて活かしていることが、素晴らしいと言える本です。
小学生の頃からつけていたというノート。
その数々の出来事と考えをまとめた一冊で、『栗山ノート』を読めば、名監督栗山英樹氏がどうやって出来上がったのかがわかります。
子供の頃から理性的に物事を判断し、自分に起こることには意味があると捉え、特に問題点についてまるで悟りの境地のように、解釈し飲み込んで行きます。
『論語』、『書経』、『易経』、『四書五経』等古典からの言葉や、または世界的に成功者と呼ばれる方達の言葉を引用して、自分の身に起こったことに重ねて解釈・解決、次への指針とします。
頭の良い方なんだなぁという事と、更には心も鍛えられていて強い方なんだなぁと思いました。
そしてその強さがあるからこそ、とても優しくて選手達を信頼し、全ての責任は自分にあり、自分が取ると、普段からおっしゃられているのだとわかりました。
カッコつけてそう言っている訳ではないのです。
本当に心の底からそう思い、選手達を信じて任せているのですね。
WBCでずっと不調だった若き4番バッターの村上選手を信じて使い続けた栗山監督、その思いを受けて、最後村上選手は準決勝のヒットと、決勝でのホームランで応えたのですね。
いくつか心に残った内容・言葉をご紹介します。
「嫌うは嫌うほど追いかけてくる」ー何か起こった時に自分なりにこういう意味のあることなんだと解釈すれば、全てのことには意味があり、嫌だと思っていることにも、それを乗り越えれば嫌ではなくなるということ。
嫌だと思い、その事柄から逃げていても、人生の中では必ずまた別の機会に、それがやってきます。だから逃げずにしっかり真正面から相対し、それに打ち勝てばもうその嫌なことから追いかけられずに済むのです。
「心田を耕す」とはお釈迦様が使われた言葉ですが、二宮尊徳も使われていたようです。
心をいつも手入れして、荒れ地にしてはならない。
そうすることで、人間力が高まります。
「強くなりすぎれば必ず折れる」。
これには衝撃を受けました。
確かに…そうですが、中々そこまで強くなれる人間もそうそういません。
そこはプロ野球の選手など、チーム一、日本一、世界一となる逸材は、そこまで心も強くないとなれないですし、なったらなったで、今度は折れる時が来るということですね。
『栗山ノート』を読んでいると、人間栗山英樹氏の器の大きさに納得出来る、その人間力の源やどうやってその域に達したのかが分かる内容になっています。
『栗山ノート』は自分の人間力形成の上で、例えば会社で部下を持つような立場になった時などに読むと良い本だと思います。
栗山ノート爆売れの理由とその他の執筆本も!
出版は2019年なのに、今回『栗山ノート』が爆売れしている理由とは、やはり、WBCで栗山監督率いる侍Jチームが世界一になったということで注目を浴びたからでしょう。
そして、あれだけ普段穏やかでいつもニコニコしている監督のお人柄と、そのち密なまでの人の心の育て方・大事さを態度で選手達に伝えている方針でしょう。
栗山監督は、聴くことの大切さを思っていて、選手達の言う事に耳を傾けて、相手の気のすむようにしているようです。
そういうことからも選手達の信頼を得て、チームが一丸になり易い環境を作っているということですね。
そんな、人間としても素晴らしい栗山監督のその他の著書についてご紹介します。
『スポーツキッズのほうれん草:スポーツサイエンス・リポート』(1992年6月 全国朝日放送)
『夢は正夢』(1994年7月 扶桑社)
『復活:地獄を覗いた男たち』(1994年10月 ベースボール・マガジン社)
『忘れちゃいけないものがある:スポーツを愛する人たちへ』(1996年8月 小学館)
『栗山英樹のベースボールアカデミー』(2005年7月 出版芸術社)
『栗の樹ファーム物語:栗山英樹、野球場をつくる:北の大地で育む”フィールド・オブ・ドリームス”』(2006年3月 マキノ出版)
『栗山英樹が選ぶアスリートたちの世界集』(2007年2月 学習研究社)
『怪物前夜:”60億円の男”松坂大輔を育てた「嫌いにさせない」子育て術』(2007年3月 東京学参)
『はるかなる甲子園:もう一つの高校野球物語』(2010年11月 日刊スポーツ出版社)
『覚悟 理論派新人監督は、なぜ理論を捨てたのか』(2012年10月 ベストセラーズ)
『伝える。 言葉より強い武器はない』(2013年3月 ベストセラーズ)
『未徹在(2015年11月 ベストセラーズ)
『「最高のチーム」の作り方』(2016年12月 ベストセラーズ)
『栗山魂』(2017年3月 河出書房新社)
『稚心を去る』(2019年1月 ワニブックス)
『野球が教えてくれたこと』(2019年3月 KADOKAWA)
これでもまだ7割くらいで、他にも共著などがあります。
今回調べてみてわかりましたが、こんなにたくさんの著作があり、びっくりしました。
栗山監督の暖かいお人柄と確固たる信念から成り立つ「覚悟」や「育てる力」等、子育てや会社で新人を育てる時などにも役に立つこと間違いなしですね!
まとめ
「栗山ノート(本)の内容とは?爆売れの理由は監督の人柄と考え方!」と題して、WBCの優勝後爆売れしているという『栗山ノート』という本の内容と、その爆売れの理由とも言えるべき点・栗山監督のお人柄や考え方についてお伝えして来ましたが、いかがでしたでしょうか。
意外だったのが、かなりの読書家で、それも古い中国の教えである『論語』や『四書五経』等を愛読されて、それを日々ご自分の生き方に浸透させているということでした。
そうして培われた人間力で、選手達の心を育て、信頼関係を育み、出来たチームだからこそ、勝ちに行けるのですね。
ただのスポーツ本と思って手に取ったら、人生観が変わる程の、一種の自己啓発本でした。
是非お手に取って、名将・栗山監督の考え方を知って、感動・習得、そして実践してみて下さい!
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