つい先日、関東北部の方で、ゴルフボールほどの大きさの雹(ひょう)が振って来て、たくさんの被害が出ました。
車に当たって、天井やフロントガラスがへこんだり、農家のハウスなどに当たって貫通したり!
自分に当たったらと思うと本当に怖いですね。
今回はもし自分が走行中に雹が振ってきたらどうすれば良いのか、車が被害に遭ったら修理には車両保険は使えるのかなど、気になったので調べてみました。
・雹・霰の被害に車両保険は使えるの?
・雹に遭った時の対処法は?
雹(ひょう)と霰(あられ)の違いは?
そもそも雹(ひょう)と霰(あられ)の違いはなんなのでしょうか。
雹(ひょう)とは、直径5mm以上の氷粒で、直径5mm未満の氷粒は霰(あられ)と呼ぶのだそう。
直径5mm以上か、5mm未満かで、呼び名が変わるけれど、氷の粒という訳ですね。
しかし、そんな硬いものが、遠く空から降って来るのですから、もし自分の頭にゴルフボール程の氷の粒が当たったら、と考えると本当に怖いですよね。
2日から3日にかけて、関東各地で「ひょう」による被害が相次ぎました。
車のガラスが割れたり、車体が傷ついたりする被害。農業被害。
学校のガラスなどが割れる被害。けが人も出ました。
被害の状況とともに、どんな気象条件だったのかまとめました。https://t.co/qKuf9Y3Dsa
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) June 4, 2022
ちなみに、雹の出来方ですが、空から地上まで降って来る間に「育つ」らしいです。
落下しながら表面が解けてきたところに、再び上昇気流で上空に吹き上げられてられると、上空の方が気温が低いので、また表面が凍結するのですが、その時に他の雹とくっついたり、水分がくっついてちょっと大きくなって、それを繰り返しながら地上に落ちるので、その間にゴルフボールくらいの大きさになったりするのだそうです。
空から真っすぐに落ちてくる訳ではないんですね!
それにも驚きましたが、記録が残っている中で世界最大の雹は、なんと日本の埼玉県大里郡熊谷町(現:熊谷市)に降ったもので、1917年(大正6年)6月29日にに降ったカボチャ大の雹で、直径29.6cm、重さ3.4kgなのだそう!
嘘みたいに大きい雹ですし、それが日本の北関東というところが、やはり怖いです。
雹・霰の被害に車両保険は使えるの?
雹(ひょう)が降ってきたことで、
・車のフロントガラスや他の窓ガラスが割れてしまった
・ボンネットがへこんだり、やバンパーが破損してしまった
等といった被害が出てしまった場合、
結論から言うと、ほぼ使えます。
一般的な車両保険で補償をすることができます。
車両保険は、その保険会社によって呼び名は違いますが「一般型」「限定型」や「一般型」「エコノミー型」とタイプが2つに分かれており、雹(ひょう)によって起きた車の損害は、どちらのタイプでも補償の適応となります。
但し、車両保険を「車対車(車同士の事故のみに限定)」のプランにしている場合は、雹(ひょう)の被害を車両保険を用いて修理する事が出来ませんので、加入している保険会社に、ご自分の保険を確認してみましょう。
更に覚えておきたいこととしては、保険を適用すると「翌年の等級が1等級ダウンしてしまう」ことと、「事故有係数適用期間も1年加算されてしまう」ということ。
また被害状況によって、修理金額が変わってきますので、どちらを選んだ方が結局出費が抑えられるか、そこも保険会社さんにお値段を確認して、最終的に保険を使った方が安いのか・使わない方が安いのか、しっかり判断した方が良いですね。
ちなみに。
昔、一度だけ走行中に雹(ひょう)に遭ったことがあります。
結構大きくて直径3㎝くらいだったでしょうか。
その時はこういう知識もなかったので、普通に走行してしまいました。(周りも走っていたので、止まれなかったのもあります。)
家に帰って車の屋根を見たら大きくへこんでいた箇所があったのですが、内側から叩いたらほぼ戻りました。(笑)
雹に遭った時の対処法は?
・歩いている時は、建物の中や軒下など、安全な場所へ直ぐに避難しましょう。
・運転中の場合は、屋根のある場所へ直ぐに移動出来そうならばそれが一番良いですが、それが無理な場合、走行しているとその速度も雹(ひょう)の落ちてくるスピードに積算されて被害が増すことになるので、一旦停まれる場所があるなら車を停止し、車から降りずに行きすぎるのを待つのが良いです。
・家などに居て、車庫に屋根がない場合、古い毛布などを車にかけると被害が抑えられます。
但し、外に出て自分がケガをしそうな程大きな雹(ひょう)の場合はまず自分を守って下さいね。
咄嗟のことで、急に遭遇したら何も出来ないかもしれません。
今から「一旦停止!」、「とにかく屋根のあるところに逃げる!」等、覚えておきましょう。
とんでもなくデカい雹が降ってきて車ボコボコになった pic.twitter.com/skDORsj4Ao
— kaito (@kaito_airsoft) June 2, 2022
まとめ
ここ数年の天気の傾向として、夏場は天候が不安定で急な雷雨や落雷が起こり易くなっています。
日本でいう夏場は6月から9月くらい。
丁度これからの季節が、雷雨や降雹(こうひょう)が起こりやすくなります。
先ほど雹の出来方をお伝えしました通り、空から降って来る間に溶けたり凍ったりを繰り返すので、地表付近の気温が高いと完全に溶けて大粒の雨になるので、真夏の8月ごろよりも初夏である、5月・6月に起こりやすいそうです。
もし急に空が暗くなって雹が振りだしたら、建物の下に移動(人間も車も)、運転中でしたら一旦路肩などに停止して、行きすぎるのを待ちましょう。
中々遭遇しないように気を付けるのは難しいですが、天気予報をしっかり活用して出来るだけ遭わなようにしたいものですね。
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