サッチモ(るい)の名前の由来は?ジャズ界ルイ・アームストロングから

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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の今の主人公、深津絵里さん演じる「るい」のことをトランぺッターの錠一郎(オダギリジョー)が、「サッチモちゃん」と自然に呼ぶようになりますよね。

突然「サッチモのるいとちゃうの?」と言われ、「なんじゃぁサッチモて?」と最初は何のことだかわからなかったるいですが、段々と思い出したくなかった過去の扉が開いてしまいます。

今回は、カムカムエヴリバディの主人公るいのあだ名が何故「サッチモ」なのかと、その元となったジャズ界の巨匠であり、シンガーとトランぺッターの二刀流だったルイ・アームストロングのあだ名が何故”サッチモ”なのかと、ルイ・アームストロング自身についてお伝えします。

サッチモ(るい)のあだ名の由来は?
ルイアームストロングのあだ名はなぜサッチモ?
ルイアームストロングってどんな人?
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サッチモ(るい)のあだ名の由来は?

カムカムエヴリバディの主人公、るいのあだ名はなぜサッチモなんでしょうか?

ジャズトランぺッターの錠一郎にとって、「るい」と言えばすぐにジャズトランぺッターの巨匠「ルイ・アームストロング」が連想されたからでしょう。

部屋にもたくさんのレコードがありましたよね。
トランぺッターのジョーが吹く「On the sunny side of the street」はルイ・アームストロングの演奏で有名な曲でした。

そして、そのルイ・アームストロングの愛称が「サッチモ」だったからです。
本家、ルイ・アームストロングのあだ名が何故「サッチモ」なのかは、諸説ありますが、下記にてお伝えします。

ルイ・アームストロングのあだ名は何故サッチモ?

ルイ・アームストロングは11才の時にお金を稼ぐ為に街角で歌を披露していました。彼はその稼いだお金を他の年長の少年達に盗まれないように、口の中にしまっていたそうです。(!)

その様子が、いかにもSatchel(ストラップが付いた子ども用の学生カバン)に似ていたそうで、年長の子どもたちから”Satchel Mouth(サッチェル・マウス)”と呼ばれていたそうです。

ジャズ歌手のエラ・フィッツジェラルドが「Such a mouth!」(なんて大きな口!)と呼んだからとの説もありますが、子供の時から既に呼ばれていたそうですから、私はこちらがあだ名である”サチッモ”の由来ではないかと思っています。

その説の裏付けとなる、「JAZZistry.org」でルイ・アームストロングについて、”Satchmo”という名前の由来についてこのように記載されている部分があります。

He was raised primarily by his mother and attended the Fisk School for Boys where he was first exposed to music before he dropped out at age 11 to join a quartet of boys who sang on street corners for money.

彼は主に母親に育てられ、”Fisk School” for Boys(フィスク・スクール)に通い、そこで最初に音楽に触れました。彼は11歳で退学し、通りで歌っていた少年たちのカルテットに加わって街角でお金の為に歌っていました。

It is thought that this is when he earned the nickname “Satchmo,” a shortened version of “Satchel Mouth” which Armstrong was called due to his habit of putting his earned money in his mouth so that older children could not steal it.

アームストロングが稼いだお金を口に入れて年長の子供たちが盗むことができないようにする習慣から呼ばれた「サッチェル・マウス」の短縮版である「サッチモ」というニックネームを付けたのはこのときだと考えられています。

彼が生まれ育ったのは、ニューオーリンズのアフリカ系アメリカ人が多く住む貧しい居住区だった為、子供の頃から何かで稼がなくてはならない環境にいて、更には年長の仲間である先輩達からも自分の稼ぎを守らなくてはならなかったなんて、随分と厳しい子供時代を送ったようです。

ルイ・アームストロングってどんな人?

名前  :Louis Daniel Armstrong(ルイ・ダニエル・アームストロング)
出身地 :アメリカ合衆国 ルイジアナ州 ニューオーリンズ
生年月日:1901年8月4日
ジャンル:ジャズ、ディキシーランド・ジャズ、スウィング・ジャズ、トラディショナル・ポップ
職業  :ミュージシャン、作曲家、歌手
担当楽器:トランペット、コルネット

先ほどもご紹介した通り、アメリカの貧しい地域の出身で、子供の頃、祭りに浮かれピストルを発砲してしまい、少年院に送られてしまいます。

その少年院のブラスバンドでコルネットを演奏することになったのが、楽器との最初の出会いとなりました。

その後町のパレードなどで演奏するようになり人気者となってゆき、シカゴで楽団に入るとメキメキと頭角を現し、自分のバンドを結成するまでになります。

1950年代には「バラ色の人生」や「キッス・オブ・ファイア」等が大ヒットし、3年後の1953年には初の日本公演を行いました。

数々のヒット曲を出し、偉業を成し遂げていて、「ハロー・ドーリー!」はビートルズの3か月連続1位の記録をストップさせ、アメリカ中を驚愕させました。

日本で良く知られている有名どころは、やはり1967年に発表され世界的なメガヒットとなった、あの温かみのあるだみ声で歌う「What a Wonderful World」(この素晴らしき世界)ではないでしょうか。

スローなナンバーで、日本でもテレビでCM音楽として流れていましたね。
コカ・コーラや三井住友銀行、東京海上火災、ソフトバンクやセコム等々、キリがない程。

大きく温かなルイ・アームストロングの人柄そのままのような歌声が、企業のイメージに合うからなのでしょう。

翌1968年には歌メインの『サッチモ・シングス・ディズニー』を発表しています。
私も持っていますが、とても味わい深い、ちょっとお洒落な”大人ディズニー”を楽しめますので、おススメですよ。

音楽家、トランぺッターとしてやシンガーとしては大成功をおさめますが、個人としては3回の離婚と4回の結婚を繰り返し、実の子供はなく、いとこの息子クラレンス・アームストロング(幼少期のけがで知的障害があった)を養子にし、一生彼の面倒を見たそうです。

幸せだったかそうでないかは彼自身がどう感じていたかですが、ツアーに明け暮れていたルイとの結婚を続けられなくて別れた奥さんもいるので、音楽優先・音楽漬けの人生で、本人は幸せだったのかもしれませんね。

まとめ

ジャズシンガーでトランぺッターで有名なルイ・アームストロングのあだ名”サッチモ”の由来は、稼いだお金を盗られないようにしていた習慣からSatchel Mouth(サッチェル・マウス)と呼ばれるようになり、その短縮形である”サッチモ”になったと思われます。

そして、朝ドラの「カムカムヴリバデイ」の主人公るいを、トランぺッターの錠一郎は、ルイ・アームストロングのるいなのでは?と想像しながら、愛称を使って「サッチモちゃん」と呼ぶようになりました。

封じていた幼い頃の記憶が、ジョーの吹く「On the sunny side of the street」によって呼び覚まされて、それによって悲しかった過去が塗り替えられ少しでも誤解が解けて幸せになってくれると良いですね。

 

 

 

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