映画『太陽とボレロ』の感想と考察!キャストも音楽も最高!

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2022年6月3日㈮、昨日公開の映画、『太陽とボレロ』を見てきました!

予告を見て、いきなり「解散!」から始まるって、ラストが分かっていて、一体どうやってそこまで話を飽きさせずに続けていくのか、また音楽監督を西本智実さん担当ということもあって、とてもドキドキワクワクしながらの鑑賞となりました。

結果から言うと、ストーリーも、演じるキャスト・配役、音楽、全てが最高の☆5つでした!!
俳優・水谷豊さんにとって3本目の監督映画とのことですが、素晴らし過ぎて脱帽です。

一部ネタバレしているので、あらすじ以上の情報が載っています。
特にクラッシックファンにはご自分の目で初めて知りたいであろうことが書かれていますので、そこは読まずにおいた方が楽しみが奪われずに済むかも知れません。

ただ、感想・考察記事とは言え動画である映画のことを文字だけで表すので、全然想像が及ばないと思います。

絶対に映画館で見る方が感動するのは間違いないので、まだご覧になっていなくて検討されている方にとって、少しでもその参考になればと思います。

 

・映画『太陽とボレロ』の感想と考察!
・『太陽とボレロ』キャストも音楽も最高!

ちなみに、関連記事はコチラから。

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映画『太陽とボレロ』の感想と考察!

木々がたくさんある自然の中を行くと出てくる荘厳な洋館。
ずっと流れているクラッシック音楽を聴きながら「あぁ、こんな自然の中にある劇場でのコンサートなんて素敵だな」と思った冒頭から、一気に物語の世界に引き込まれました。

自然豊かな地方にあるアマチュア交響楽団の仲間達。
交響楽団を率いる、ブティック経営者の主人公「花村理子」(檀れい)。

理子の高校の頃の地元の先輩でスポンサーでもある「鶴間芳文」(石丸幹二)。
本当に人の好い先輩!って感じが出ていていい役でした。(笑)

お互いに社長ではありますが、昨今の厳しい経営状況により、18年も続いた地元アマチュア交響楽団「弥生交響楽団」を解散するという苦渋の決断をし、団員達に伝えます。

ここから、この団員達のそれぞれの想いが動き出します。

 

街の向こうに聳え立つ山々が、自然の雄大さを感じさせる街、長野県松本市。
都会ではない、自然の中の街こそこの物語には相応しい。

 

解散を告げられた団員達の受け止め方やその後はそれぞれに深いものがありました。

・仕事の転勤でどちらにせよ、次が最後のコンサートになる人。
・18年間、これだけを楽しみにすがって来たのでどうしていいかわからなくなり逆切ギレする人。
・18年間、喧嘩ばかりして反目し合っていた仲だけれど、いざなくなるとなると…。
・今までただの仲の良い同期だったけれど、なくなってしまうとなると…。
・この交響楽団の存続の為に奔走して来たけれど、なくなってしまうと…。

それぞれの登場人物にそれぞれの背景と物語があります。
更には、定期演奏会の指揮中に吐血して倒れてしまった理子の恩師である藤堂謙。
それらを受け止めて、なんとか最後のコンサートをやりたいと思う理子達でしたが、団員達のそれぞれの想いが今までのように1つではなくなってしまったので、困難になり、一旦は無期延期とします。

すると、まるで奇跡のようなことが起こります。(ここからがメインのネタばれです。)

吐血し、入院してしまった理子の恩師である指揮者の藤堂謙には、家族はいないと聞いていたのですが、実際には娘さんがいたようで、入院中にやってきます。

藤堂を心配している理子と鶴間は、いないと聞いていたのに本当はいた、というその家族に会いたいと主治医に言いますが、ご家族の方が会いたくないと伝えられてしまいます。

しかし、本業が忙しい有名人であるその家族は、合間を縫っては病院に訪れ、言葉もなくただ見守ります。

そんなある日の夕方、バルコニーに出ていた藤堂の側に寄り添います。
そこでうたた寝していた藤堂の耳から外れていたヘッドフォンに耳をつけると、そこに流れていたのは、自分が指揮するクラッシック音楽。

そう、何を隠そう、藤堂の娘さんは世界的指揮者の西本智実さんだったのです!
この映画の企画で既に、西本智実さんが劇中で指揮をするという情報はありましたので、どういう形でそれが披露されるのかと思っていたら、まさかの娘だったとは!!

寝ている父、藤堂の側を着かず離れず、側で感じながらあっちに座ったり、こちらのフェンスに立ってみたり。

でも決して起こそうとはしない。
きっとその一緒にいるという、外だけれども2人だけの空気感を味わっていたのだと思います。

もう日も沈んで大分暗くなってきた頃、やっと藤堂は目を覚まします。
サングラスをしたまま、父親である藤堂の横を通りながら、父には目もくれずに、彼が持ち上げた左手にそっと自分の左手を差し出し、2人とも一言も口をきかずに暫く時が止まります。

私はこの映画全体の中で、ここの父娘のシーンが一番好きです。
何も言わなくても、ずっと子供の頃から会っていなくてもお互いが音楽を愛し、奇しくも父親と同じ指揮者として生きている今、こうして手を触れただけで、通じるものがあったのでしょう。

ただ、この時触れ合っている手は『左手』。
右手ではなくて左手なのです。

”左手の握手は別れの握手”。
余命を悟っている藤堂からの想いを表しているのではないでしょうか…。

 

父の意志(遺志)を継いで、理子へ電話をしたのは西本智実さんで、ラストコンサートの指揮を自分が振ると伝えたのでしょうね。

ここのシーンは檀れいさん演じる理子が電話を取って、1人芝居だったので誰からかかってきて内容が何だったのかは想像だけですが、本当に奇跡が起きた瞬間でした。

そこから一気にラストへと向かい、メインのボレロの演奏となります。
もちろん、実際にも西本智実さん率いるオーケストラ、「イルミナートフィル」にキャスト達が混ざっての演奏。

本当に全員が実際に演奏するという、キャストにとっては過酷な撮影でしたが、その分リアルで素晴らしい、圧巻のラストになっていました。

何度も何度も繰り返されるボレロのメロディーの重なりに、じわじわと感情が高まって最高潮に達して、曲も終わります。

いつまでも終わらない拍手はまるで雨だれの音。
ステージ上で涙に塗れる理子の顔には感謝と嬉しさと満足感の笑みが浮かびます。

本物にこだわった水谷豊さんの粘り勝ち、といった感じでしたね。

 

 

 

『太陽とボレロ』キャストも音楽も最高!

キャストの選抜も、配置も適材適所抜群でしたね。
影の苦労を見せずに一生懸命はつらつと振舞う主人公理子に檀れいさん、お人好しな先輩・社長に石丸幹二さん

 

若くて仕事よりも音楽のトランぺッターに町田啓太さん、その側で自分をしっかり持って大好きなバイオリンの演奏を楽しみたい女の子に森マリアさん

楽団員に嫌われているちょっとヤなベテラン団員で副指揮者に河合我聞さん、その副指揮者と犬猿の仲でリーダー各団員に原田龍二さん

去年リストラされてしまったネクラそうな団員に田口浩正さん、必ず集合する際に遅刻ギリギリにやってくる主婦団員に藤吉久美子さん

等々、本当にその架空の街の架空の交響楽団だけれども、そこにいそうな人達。
細かい設定や背景で、その人物達にリアリティがあります。

そして、今回短い出演ながらも芸達者で驚いたのが、監督でもある水谷豊さん
彼の指揮者ぶりも本物のように素晴らしいものでしたが、理子の恩師でもあるというだけの年齢と貫禄・経験豊かな指揮者ぶりに、何もかもわかっているといった安心する頷き

いつもの右京さんとは全然違った人物で、さすが、これが俳優か!と感動しました。

そしてもうひとり。

普段指揮者としてだけではなく、芸術監督として舞台演出も手掛けてらっしゃる西本智実さん
彼女の演技はどうなるのだろうと思っていたら、終始言葉はなく、表情とたたずまいだけで見事演じ切りました!

そういう監督からの要望だったとは思いますが、それでもあの父娘の無言のシーンがやはり頭から離れない程、強烈な印象を受けました。
文句なく、素晴らしい演出と演技でした。

そしてこの映画の特筆すべきもう1つの点として、『音楽』の素晴らしさ

これはもう、世界最高峰の指揮者とフィルが、本物が、出演・実技指導されているので当然の出来と言えば当然ですが、交響楽団だからこそ、映画館での音楽に耐えられるというか引けを取らないスケール感。

もうこれは是非とも映画館でスクリーンを見ながら実際に聴いて頂きたい
惜しむらくはドルビーサウンドで聴きたかった。くらいですかね。

ちなみに西本智実さんの音楽についての関連記事はコチラから。

 

映画『太陽とボレロ』の予告動画。もうこれを見るだけで思い出して涙が浮かびます。

 

まとめ

やはり映画は映画館で見るもの。

特に今回の映画のように、交響楽団がストーリーの核になっているものはそのスケールといい、音楽といい、いかに最近のテレビが大きく高画質・高音質になっているとしても、映画館での鑑賞をおススメします。

キャストのファンの方も、映画好きの方も、クラッシックファンの方も、どなたが見ても楽しくて感動出来る作品です。

是非、劇場で体感してみて下さい!

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