古海行子さんピアノリサイタル浜離宮朝日ホール/2021年12月4日

CLASSIC
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今日は穏やかな晴れ間に恵まれて、ついに念願の古海行子さんのピアノリサイタルに行ってきました!

前回チケットは取ったものの、このご時世で泣く泣く直近で諦めたことがあったので、今回はギリギリのタイミングで行けたかな、という感じです。

やはり、生演奏に勝るものはないですね。。
本日のリサイタルの様子をシェアしたいと思います。

 

・古海行子ピアノリサイタルプログラムと感想
・古海行子ピアノリサイタルアンコール曲について
・古海行子ピアノリサイタル今日のご挨拶

 

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古海行子ピアノリサイタルプログラムと感想

フレデリック・ショパン:
幻想曲 Op.49 ヘ短調
ワルツ 第8番 Op.64-3 変イ長調

アレクサンドル・スクリャービン:
ワルツ Op.38 変イ長調
ピアノソナタ第2番 「幻想ソナタ」 Op.19 嬰ト短調

フレデリック・ショパン:
舟歌 Op.60 嬰ヘ長調
ノクターン 第12番 Op.37-2 ト長調
ピアノ・ソナタ 第3番 Op.58 ロ短調

※弾いた順番通り記載

ショパンコンクール後、初のコンサートということもあって、ショパンの曲とショパンに影響を強く受けたスクリャービンの曲で構成されていました。

ピアノはスタンウェイで、調律師さんがそれはそれは丁寧に何度も何度も細かく調整されていて、私が今までに見たどのコンサートより長い調整時間で驚きました。

浜離宮朝日ホールは、私は初めて行ったのですが、縦長に小ぶりのホールでもの凄く音の反響が良いホールでした。

古海さんがやって来てお辞儀をし、椅子に座ってから最初の1音が出るまでの時間がとても長く感じられましたが(自分が息をのんで待っていたからでしょう)、そこからの演奏はまるでミュージカルを見ているかのように表情豊かに語り掛けてくれました。

シルバーのドレスに(後半はショパンコンクールで着られていたドレスの色違いだそう)、セミロングの髪を揺らして弾く古海さんを見ていて、これでまだ23歳なのかと思わされるほどに、弾いて弾いて弾きこなれた感が出る程にショパンをご自分のものにされていました。

その卓越した技巧はさることながら、間の取り方ー次の音が出るまでの余韻を残した移り方等、本当に情感込めての演奏に聴き惚れました。

今回生演奏を聴いて初めて分かったこと=納得したことがあります。

実は私は今回のショパンコンクールの日本人の面々の活躍を2,3年前から見聞きしてきていて、たくさんの上手い日本人若手の台頭を喜んでいたのですが、何故かその中でも古海さんの演奏が気になって仕方がなかったのです。

多分、彼女の性格なのでしょうね。
どんなに強い弾き方をしても優しい音だと感じてしまうんです。
そして、それが心地よい。だから聴いてしまう。

今日の演奏は、曲に寄っては腕も折れよと言わんばかりに激しく弾いている場面もあったのですが、やはり基本的に優しさのベールに包まれているようで、尖ったピリピリするような激しさは感じられなかったのです。

私がイメージする古海さんの演奏は”哀愁をたたえた優美さ”です。
カラッと明るいモーツァルトより、儚げがつきまとうショパンの方が似合う、そんな演奏。

私は自分がモーツァルトよりもショパンの曲の方が好きだから、だから古海さんの演奏が好きなのかもしれないと、今日気づきました。

 




古海行子ピアノリサイタルアンコール曲について

アンコールには2017年にピティナのセミファイナルでも演奏された、チャイコフスキーの曲、「18の小品より 瞑想曲 Op.72-5」を聴かせてくれました。

ここにその当時の演奏をご紹介しますので、是非聴いてみて下さい。
今日の演奏の方が円熟味は増していますが、当時まだ10代のフレッシュさはあるものの、やはりお上手です。

 




古海行子ピアノリサイタルご挨拶

本日、お話なさる予定ではなかったらしいのですが、アンコール後の拍手の渦の中、マイクを持って再度登場された古海さんが、お話して下さいました。

要約すると、コロンビアさんが是非生でショパンコンクールでの曲を日本でも、ということでこういう機会を下さって嬉しいですということと、ショパンコンクールは通過点の一つであって、これからもロマン派だけでなく古典も弾いたり、レパートリーを増やしていくので応援してください、との事でした。

こんなご時世で、「ブラヴォー!」との掛け声もなく、シーンとした中での演奏、きっと反応が薄いと勘違いなさったかもしれませんが、私達ー少なくとも私は感動していてもっと拍手したかったし、立ち上がりたかったけれど、周りをみて合わせていたので今日のような反応でした。

それでも、最後の曲を弾き終わっての我々の拍手の中、お辞儀をするまで全体を見まわす古海さんの顔は今日で一番の晴れやかな笑顔で、多分我々の感動の感触を掴んでいらっしゃったんだと思います。

今後もますます腕を磨かれていろんな曲やジャンルに挑戦されてゆくことと思います。
これからも応援していますので、是非ともまた素敵な演奏を聴かせて欲しいです。

※CDを購入した先着で、サインが頂けました!

 

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